ずーっと、教育+IT関係の仕事をしてきましたが、今年の春に青学のワークショップデザイナー育成プログラムを受講したことを話すと、「なぜ、ワークショップ?」と聞かれることがあります。
なんでなんだっけ?と思い出してみると、教育工学系の本を読むと、ワークショップに言及したものが多いけど、それってなんだ?と思ったのがきっかけです。たぶん。
ワークショップってなんだ?ってことを知るのには、ワークショップに参加してみるのと、ワークショップ関係の本を読むのと、青学WSDに参加してみるのがいいかな、と思って、ちょうど昨年の今頃から始めたわけです。
参加するワークショップは、自分が好きなアート系のものを自然にセレクト。
KAAT神奈川芸術劇場では、「蜘蛛の糸」の朗読に和楽器で効果音をつけるワークショップ。
初めて会った人と、どんな楽器でどんな音をつけるのか考えて、さくっと演奏してしまうものです。
合意形成が思いのほかうまくいって、かなりプロっぽいいいものになりました。
東京都現代美術館では、みえる人とみえない人の井戸端鑑賞ワークショップ。
みえる人とみえない人が一緒にアート作品を見て回るのですが、みえる人は、自分が見えると思っているものを言語化して伝える。作品から受けるイメージや感想までも言語化してみると、見える人同士でも全く違ったとらえ方をしていることがわかる、ということになるのです。このプログラムはそれ以外の仕掛けもあるのですが、それは別の機会に。
ワークショップ関係の本は、いわゆる芋づる式に、本を読んだらその参考文献へ、またアマゾンで検索してみて、という感じで、成人の学びとからめて読んでいきました。
そして青学ワークショップデザイナー育成プログラム。
e-Leaningと座学で基礎知識をつけて、ワークショップ企画・実践で、同期の仲間たちと”濃密な時間を過ごさざるを得ない”プログラムになっています。
e-Learning課題で書いた「学習について中高生に伝える」はこんな感じです。
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「学習」とは何でしょうか?
私たちは、学校の授業中だけでなく、クラブ活動で、学園祭のプログラム作りの中で、学校帰りに友だちと話をすることで、いろいろな場面で学んでいます。
私たちは、学校の授業中だけでなく、クラブ活動で、学園祭のプログラム作りの中で、学校帰りに友だちと話をすることで、いろいろな場面で学んでいます。
では、私たちは「どのように学んでいる」のでしょうか?
授業中に先生の話を聞き教科書を読んで、新しい知識を得る場合はどうでしょうか。
先生が持っている知識を自分の知識として移し替えるような学び方です。ある人は、先生の脳から自分の脳に知識がそのまま導管を通って移し替えられるというイメージを持って、「導管型の学び」と言っています。理科の時間に元素記号を覚えるのは、それにあたるでしょう。この学びの結果を評価するには、学習目標となっている知識を覚えているかどうかをテストすればよいことになります。このように新しい知識を持つことは、その後の応用・発展の基礎にもなるので重要な学びだと思います。
私たちは複数の知識を頭に入れて、貯めているだけではありません。
新しい知識を得たとき、自分の持っている古い知識と組み合わせたり、自分なりの理解の枠組みに取り込んだりすることがあります。
新しい知識を得たとき、自分の持っている古い知識と組み合わせたり、自分なりの理解の枠組みに取り込んだりすることがあります。
人の学習や理解をコンピュータの情報処理を参考にして考えると、インプットされた知識が既存の知識と一緒になって処理されて新しい知識として再構築され、新しい情報としてアウトプットされると言うこともできます。新しい体験をすることによって、古い判断の枠組みが組み替えられ、自分の理解の枠組みが変わっていくということもあります。このように自分の中で新しい判断の枠組み、論理のようなものを作っていくのも自分の内部で起こる学習と言えます。
では、自分一人ではなく、自分以外の人たちとの関わりの中で学ぶことはないでしょうか?
授業でグループになって友だちとディスカッションする場合はどうでしょうか。自分の意見を言って、友だちの意見も聞く。それを繰り返して一緒にグループとしての答えを探す中で、自分だけでは気が付かないことに気づいたり、友だちと自分との違いを感じたりしたこともあるのではないかと思います。授業だけでなく、クラブ活動でも、学園祭のプログラム作りでも、話し合いや共同作業を通して、新しい考え方や人との違いを知り、新しい判断の枠組みを作ることがあればそれも学習と言えます。
他の人とコミュニケーションする際には、話すだけでなく、文章で書くこと、図形で示すことでお互いの考えを明確にすることも有効です。(自分の考えを外に出すことを「外化」、目に見えるように示すことを「可視化」といいます。)また、ディスカッションやグループ活動などの後で、その活動を、個人やグループで振り返ることによって、活動のさなかではわからなかったことに新しく気づくことがあると思います。この気づきも学習です。
他の人とコミュニケーションする際には、話すだけでなく、文章で書くこと、図形で示すことでお互いの考えを明確にすることも有効です。(自分の考えを外に出すことを「外化」、目に見えるように示すことを「可視化」といいます。)また、ディスカッションやグループ活動などの後で、その活動を、個人やグループで振り返ることによって、活動のさなかではわからなかったことに新しく気づくことがあると思います。この気づきも学習です。
ワークショップにおいては、グループで共同的に活動することにより、その体験から気づき、学ぶことも一つの目標としています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~なぜ、ワークショップ?って、学びと気づきにつながるものだからかな。
Merry Chirstmas!
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